2007年6月11日月曜日

中国:豚肉が足りません

先週のNewsweekに中国で豚肉が高騰しているという記事が載っていた。豚肉だけではなく、野菜全般も値上がりしているらしい。中国の野菜は(農薬汚染はさておき)日本の台所事情を安くたもってきた貴重な存在だけれど、こうして中国国内の需要が切迫してくると、果たして今後も日本の支えになるかどうかは疑問です。

中国がなければベトナムや他の東南アジア諸国があるだろうと思いますが、その諸外国は中国からの需要に追われることとなるでしょう。今や世界一の外貨準備率を誇る超お金持ちの中国がお腹をすかせているわけですから、国際商品市場は、その貪欲なマーケットに狙いを定めます。実際、エコブームの流れによってバイオエタノールの消費量が今後増えていきます。既にトウモロコシやサトウキビの値段は順調な上昇の流れにあります。中国でも砂糖の生産のために大豆畑をサトウ大根(テンサイ)畑に変えています。そのため、自給自足出来た大豆の供給先を、国内から海外へとシフトしております。中国の政治家は中国国内で砂糖は自給自足出来るとしておりましたが、実際は毎年砂糖の輸入量は倍増しております。将来、今と同じ価格で砂糖が買えるとは思わない方が良いでしょう。

何が出来るか?
何かが値上がりして困る時、我々が取れる対策の一つは「先に買っておく」です。そのために先物商品市場が生まれました。飢える13億人が日本やアメリカと同じ生活を始める時、物価は大きく上昇することでしょう。Newsweekの記事によれば、中国国内のインフレ率は調整が利かないところに迫っているとのことです。(別のブログ記事でも、中国の屑鉄需要のせいで世界中のマンホールの蓋が消えるといった凄い減少も明らかになっています。)

商品新時代®農産物ファンドは砂糖や大豆等を始めとした農産物全般の商品に投資する投資信託です。先物商品市場はリスクの高い投資方法ですが、投資信託でしたら、簡単に低リスクで投資を始めることが出来、お勧めです。



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