2007年9月19日水曜日

アメリカ依存から脱却、そしてアジアの時代

アメリカがサブプライム問題で介入に迫られる中、中国はどんどんと力を付けています。

サブプライム関連の債券を中国の銀行は大量に買っているので、そもそも中国だって今回のことではダメージを受けたはずだ!と言う意見もありますが、それは望ましいことです。というのも、中国政府的には世界最大の貿易黒字+外貨準備高世界一になってしまっていることから、市場に大量の人民元が溢れ(というのもドルが入って来たところで、そのまま国内に流通させることが出来ず、入って来た外貨の分の人民元が市場に印刷される結果となっているため)、そのインフレを止めるため、海外の資産を買い、一生懸命外貨を国内から追い出そうとしているわけです。さもなければ、かつての日本のようにとんでもないバブルが起き、市場は大混乱となります。そこで中国の13億人が政府めがけて暴動を起こす、といった事態になることは、今の共産党政府の死ぬほど恐れている事態です。なので、中国政府的には海外の資産がある程度手痛い打撃に見回れようが、それほど気にすることではありません。中国にしてみれば、腐る程入ってくる外貨が減るにこしたことは無いからです。しかも、経済基盤はとても良く、今後のますますの発展が期待出来る市場です。国外よりも国内にいる13億人の方が、アメリカ、ヨーロッパ、日本をすべて足した人口(約8億人)よりも多いのですから、そのすべてが今の日本や欧米と同じ金額の消費生活を始めるのかと想像するだけで、ゾッとするような事実です。

つい今月、今の日本の株式市場規模と中国の市場規模が並んだところですが、人口倍率10倍の市場規模ですから、まだまだこれからといったところですよね。少し離れたインドは人口11億人、アジア諸国を合わせると約30億人のマーケットが誕生しようとしているのです。これが何を意味するか?馬鹿でも分かりますよね。

そして、農産物の価格はここ数年来の最高値を更新中です。中国と農産物への投資が、ここ数年間のほぼ間違いない投資方法と言えるでしょう。

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