2013年9月9日月曜日

原発事故は民主党の人災

自民党時代:福島第一原発は耐久年数過ぎたから廃炉な。

民主党政権誕生→廃炉延長へ

民主党政権の原発対応流れ:
鳩山が動かし
菅が爆発させ
野田が収束宣言

オリンピック経済効果3兆円が原発経済効果の前で霞む件

オリンピックが日本に来ることで、3兆円の経済効果があるそうです。

昔の自分のブログ記事:原発廃止で予想されるコスト増と家計への負担で、東京電力の原発(福島と新潟)止めるだけで、火力発電の燃料費増加に伴うコストは毎年2.1兆円ってのが、東京電力の(国際会計基準に準じたであろう)会計報告内容では明らかになっています。

つまり、2020年までの東京電力原発再稼働無しの経済への影響(2013年現在)
2.1兆円 x 7年 = 14.7兆円(マイナス)

オリンピック経済効果
3兆円(プラス)

差し引き
3 - 14.7 = -12.7兆円

東京電力だけでこれ。日本全国の原発止めてる他の電力会社合わせたらもっと酷い。

オリンピックよりも原発さっさと再稼働させた方が、経済効果は遥かにでかいですよ、という話。

2013年9月8日日曜日

東京電力の汚染水が人体に及ぶ影響の試算

東京電力福島第一原発の地上タンク周辺で汚染水の水たまりが見つかった問題で、東電は20日、タンクからの漏えいを認めた上で、漏えい量が約300トンに上るとの見解を示した。漏えいした汚染水から、ストロンチウム90(法定基準は1リットル当たり30ベクレル)などベータ線を出す放射性物質が1リットル当たり8000万ベクレルと極めて高濃度で検出された。タンクからの漏えいは5回目で、漏れた量は過去最大となる。

1リットルあたり8000万ベクレルのストロンチウムで汚染された汚染水の影響たるや、どんなもんかな?と思い、計算してみた。

ベクレルだけで数値出されても、実際どれくらいのストロンチウムか想像出来ないので、重さに直してみる。

ストロンチウム90で1グラムあたり5.11兆ベクレル(5.11TBq)。
汚染水1リッターで8000万ベクレル。
つまりリッターあたり8000万Bq / 5.11Tbq = 0.0000156555773g
0.0000156555773g = 約0.015mg

食品安全委員会のストロンチウムに関するとりまとめ案(PDF)によると、1955年から1970年までの期間における英国国民の食事に関する公表データより、食事によるストロンチウム90の摂取の約4.75%が成人骨格に取り込まれていると結論付けられている。取り込まれたストロンチウムは毎年約7.5%が骨から排出され、約9.2年で身体に取り込まれたストロンチウムは半減するとされる。

よって、ストロンチウムの経口摂取吸収率 4.75%なので上記の汚染水がそのまま食卓に出て来たとすると、1リットル飲んだ際の身体への吸収量は:

0.015mg × 0.0475(%) = 0.0007mg (3.75MBq)

※海に流れ出た時点で大量の海水で希釈されるので、まず上記の量を吸収することは無いし、影響無い程度だとは思いますが。

ネズミを用いた実験で成獣と離乳児のネズミにストロンチウム90を含む飲料水を10日間与えたところ、11MBq/kg を摂取した子供ネズミは5ヶ月後の生存率が80%まで低下したが、7.2MBq/kgを摂取させた成獣は影響無しだった。離乳児の生存率低下は、成獣よりも20倍高い。


結論:汚染水に子供は近寄らない方が良いが、大人は気にしないでも良いかも。(まぁ、太平洋に希釈されるんで上記の数値はありえませんが)

2013年9月6日金曜日

東電の汚染水流出量が全然大したことない件

New Scientistの記事より

 海への放射性汚染物質流出量
1960年代の水爆実験:100,000TB
英国Sellafield原発の流出: 39,000TB
東電: 0.6TB ←new!!!

というわけで、福島の原発事故の汚染の影響は過去の歴史からして殆ど無いのでは?と思えるレベル。


ちなみに1960年代の水爆実験により、大気中のストロンチウム濃度は1963年にピークを迎えていた。汚染度的には今より酷い状況。みんな毎日最低1Bqのストロンチウムを吸っていたとされる。

流出量から考えて、東電の汚染水が大変な事態なら、英国の流出量からしてイギリス人は絶滅していないとおかしい話だが、そんなことはない。つまり、そういうことだ。冷静になれ。

しかもNew Scientistの記事では"The ocean would be the safest place for the waste water, says Geraldine Thomas, who runs the Chernobyl Tissue Bank at Imperial College London. "とあるように、放射能汚染水は海に流してしまうのが最も安全とすら書いている。これは公共の健康に関する問題というよりも、単に地元とのコミュニケーションの問題であるとも。