2014年3月21日金曜日

学資保険に関する一考察

学資保険に関する一考察

個人的に保険は加入者にとって投資にはならないと思うのと、子供が出来てから学資保険の勧誘がウザいので、自分の考えを整理するために書く。

Google検索で学資保険でトップに出て来たソニー生命のプランを見てみる。


大事そうな注釈は下記:
◎上記の返戻率は、学資保険(無配当)Ⅲ型で契約者30歳男性・被保険者(お子さま)0歳の場合の範囲を示しています。返戻率は上記契約例に基づき算出されております。プランによっては返戻率114.1%を下まわる場合があります。
◎保険期間中に契約者が万一の場合、以後の保険料の払込は免除されます。(一時払を除く。学資保険(無配当)に一時払はありません。)
学資保険(無配当)は、金利情勢等により、販売を停止している場合があります。販売状況につきましては担当者にご確認ください。


返戻率が低い方は
-----
毎月の支払い:8112円
18歳まで払い込み:8112 x 12 x 18 = 1,752,192円
22歳までの返戻金合計:200万円
差額:200万 - 1752192 = 247,808円
途中で契約者(親)が死ぬと掛金免除
-----

親が死ぬと掛金免除とあるが、それ単に生命保険ですね。死亡給付金の額が200万円ってことで。


じゃあ、自分で学資保険作ったらどうなるか計算。
とりあえず死んだらお金入らないとまずいので、生命保険を安そうなAXAダイレクト生命で調達しようと思ったが、、、死亡200万円なんて保険がない。最低でも死亡500万円からである。保障を600万円、700万円と増やすと、100万円毎に168円の掛金プラスなようなので、500 - 200で168 x 3 = 504円引くことにする。

男性30歳、55歳満了で25年間、死亡時500万円の安心プライスは毎月1,260円。
計算上死亡保障を200万円としたら1260 - 504 = 756円
上記のソニーとの差額を計算:8112 - 756 = 7356円。
子供が18歳までの払い込み差額:7356 x 12 x 18 = 1,588,896円。

さて、これでは保険屋の学資保険に追いつけないので、保険屋と同様に投資をする。
毎月7356円をインデックス投資に回す。インデックス投資とは日経平均やTOPIXといった市場全体の指標に連動する投資である。手数料が安く、基本長期投資において失敗が少ないことで知られる。1995 - 2013までの過去18年間を見てみる。


1995年1月6日の年明け市場スタート価格は$460
18年後の2012年12月28日市場クローズ価格は$1403
205%の返戻率
※為替変動は面倒なので無視するというか、毎月買うので平均化されて無視出来るものとする

2009/5/6に$683まで下落しているけど、その場合でも
$683 - $460 = $223で、返戻率は148%

基本インデックスは長期投資ではパフォーマンスが良い(失われたx年の日本株を除く)。

18年で205%というのは毎年5%程度の利回りがある計算
2009年の底を打った数字でみると、2009 - 1995 = 14年
48% / 14 =  3.42%

ということで、固く見積もっても毎年3%の利回りがあると考えて、7356円のお金を毎月このS&Pに突っ込んだとして、18年後にいくらになるか計算してみと:206万円
5%だったらどんなもんかというと:248万円
いずれにせよ学資保険を上回るパフォーマンスである。

ついでに親が子供が5歳の時に死んだ場合で考えると、5歳の時に200万円を掛金に含める計算になるので、年利3%だと:500万円、年利5%だと:625万円

ってことは、学資保険って加入者が死ぬと、より保険会社は儲かるビジネスってことじゃねーか。死んで掛金払い込みがなくなるとはいえ、受け取るのは18歳以後だし。なんという暗黒面。なんというダークな商売、学資保険。

というわけで、学資保険に金を突っ込むのもいいですが、自分でやった方が本当にいざって時:加入者の親が死んだ時、より多くのお金が貰えますよってことで、本当の意味での保険は親の死亡保険をそこそこ高いのに入っておくことだねってオチでした。


0 件のコメント: