2009年8月9日日曜日

基本みんながしあわせなのはバブルしかない、と

不景気で税収も減っているようですが、それに応じて一般的な人々の平均所得も減少中らしいです。

細かい話は抜きにして、誰もがお金を欲しいと思うわけですが、それを実現するにはバブルしかないかなぁ、と。土地とかベースになる値段が上がって行くと、それを購入する人がより多くのお金を払います。で、それは銀行からの借金だったりするわけですが、それを払えるって言うことは、その土地を買った人が何らかのビジネスで稼いだお金で払っているわけですね。

商業ビルの場合、その土地を借りてビジネスをすると言うことは、そのテナント代の経費を賄って利益が出るってことなわけですから、まあ何らかのお金発生システムが働いているわけです。それが何年も続くと、二束三文だった銀座の土地も世界で一番高い金額になるわけです。そして、そこもいつの時代も必要な人に必要な金額で提供されて行きます。そしてお金は回ります。

誰かがそのお金の回転を止めると、支払うべきものを支払うはずだったお金も止まるので、そこで借金の取り立てが起こりますが、このお金発生システムは複雑に絡み合い、一つのところからお金がとれなくなると、そこからのお金を当てにしていたお店は潰れ、その潰れたお店からのお金を当てにしていた別のお店も潰れ、その潰れたお店に依存していた他も、、、みたいな感じで潰れて行きます。将来そういうこともあるかな?と、どこかに余裕を残しておいたところは生き残れたりするわけですが、そういう蓄えもお金の流れを止めているダムみたいなものですので、巡り巡って、いつかは経済の崩壊を起こす原因の一つなのかな?と。

まあ、そんなわけで、お金は回転させ続け、色んな人の手をより短期間でより多く回転させてなんぼではないかと思うわけです。単価が安い吉牛みたいなお店も、小さな店舗に何人もの人が引っ切り無しに訪れてくれるお陰で、銀座の土地でも店舗を出してビジネス出来るわけですから、何はともあれ回転数。稼いで使い、稼いで使い、稼いで使う。死ぬまで。

でもある日、贅沢は敵だとかいって、お金の流れを止める動きが起こると、回転は止まり、エンジンは停止し、動きは止まると。動きが止まって困るのは、結局全員。

変な話ですが、銀座で不買運動すれば、あの一帯は潰れてしまいます。で、そこで儲けようと考えていた店舗や企業は撤退するか潰れてしまいます。そうすると、そこのオーナーや雇われていた従業員の人々は職を失い困ります。銀座という土地は不買運動をされているので、そこにお店を出しても誰も儲からなくなります。ってことは土地を手に入れても仕方が無いので、土地値段は下がります。土地の値段が下がると、その不動産収入で生活をしていた会社やオーナーさんは生活が成り立たなくなり、こちらでも経済崩壊がおきます。不動産会社の場合には、そこで雇っている従業員もいるので、そちらの給与の出元が銀座の土地から上がって来たお金であった場合は、それが途絶えるので、その人々は解雇することになります。負の連鎖がどんどん続くわけですね。

そんなわけで、経済ってのは永遠に終わりの無いバブルを続けることで、みんなハッピーになり、誰かがふと、こいつはオカシイなんて思って行動を制限した瞬間、それは崩壊し、みんな不幸になるというシステムなんじゃないかなぁ?と。

バブルは崩壊すると困るし、そんなに贅沢なんか必要じゃない!って考えもあるんですが、
じゃあ、自給自足?とか思ったりもするんですけど、みんながみんな自給自足出来るわけでもないですし、仮にそちらに移行されると困る企業だらけです。食料品を誰も買わなくなるので、農家の人から加工食品を作る工場、それを流通させる企業、小売りする企業、これらが崩壊します。そうすると、それらの企業に雇われていた数多くの人々は職を失います。
水道、ガス、電気等のインフラ系も自給自足によって必要なくなれば、そこで働く人々や、そこから各種工事を受注していた建築関連を始めとする様々な企業が職を失います。ガスも電気も使わないと、みんなで木を燃やすので、そっちの資源が足りなくなりそうですが、、、それはさておき。

まあ、みんながみんな自給自足なんてしないよ!バランスを取れば良いんだよ!とか言われそうですが、バランス取るのも面倒だと思うんです。人によって感覚がバラバラですし、いちいち統一基準を儲けるのも管理コストが無駄にかかりそうなもんだと。

で、結局分かりやすいのは、みんなで馬鹿みたいにバブルを促進し、適当に快楽的に生きた方が楽なんじゃないかなぁ?と。別に、みんなが馬鹿みたいに裕福になって何が困るんでしょう?人間の歴史で貧困は問題でしたが、裕福が問題になるのは、貧乏と感じている人が僻んだ物の見方をした時以外無かったと思うんですけどね。隣の芝生が青いって思うのは、その人の精神病的な問題なので、それは裕福が問題なのではなくて、一部の人の精神が問題という話です。

バブルが問題になるのも、崩壊するから問題なんであって、崩壊しなけりゃ問題はないです。とはいえ、貨幣経済が始まって移行、バブルと崩壊の繰り返しで歴史が続いているので、いつまでもこれからも繰り返して行きそうですね。




ところで銀座のブランドショップの値段って、別に他の地域よりも高いわけでも安いわけでもなく同じ値段なわけですから、何も銀座で買わなくたって同じ物が同じ値段で他でも手に入るわけですよね。だから、その気になれば銀座で不買運動を実行しても、消費者的には何も困ることは無さそうです。なので銀座の一等地の経済崩壊を起こそうと思ったら、明日にでも出来そうなもんですが、まあ、誰もやらないでしょう。わざわざ混雑している銀座の土地に群がって、同じ物を同じ値段で購入する。消費者って不思議なもんです。

まあ、こんなこと言っている自分もその一人なんですが。。。あー日曜の朝なんで変なこと書いてるな。

2 件のコメント:

runko52 さんのコメント...

地球にたくさん資源があればよいですが、そういう消費社会を支えるのに地球が何個も必要らしいです。
エンデの遺言もすごくおもしろいです。
http://www.fsinet.or.jp/~necoco/endekinyuu.htm

dkc さんのコメント...

資源枯渇の問題:

仮に食糧は有限であると仮定した場合、それが尽きた時に死ぬか、それより先に寿命で死ぬか、最悪不幸なアクシデントで死ぬかのいずれかである。