2010年5月9日日曜日

本来の仕事をするための環境構築の必要性

ピーター・ドラッカーの本に看護師のような職業において、本来の仕事は患者との間にあり書類整理に余計な時間をかけるべきではないという指摘があるんだけど、国の余計な規制によって何だか似たような酷い状況が生まれている模様。

書類を書くのにどれだけ時間がかかるか計算してみましょう。

それぞれの書類を書くのにかかる時間を、短めに見積もって、介護保険意見書(B5表裏)15分、診療情報提供書(A4)20分、訪問看護指示書(A4)20分、自立支援診断書(A3)20分、障害者手帳診断書(A3)20分、生保医療要否意見書(A4)15分、障害年金診断書(A3表裏)30分、ハローワーク主治医意見書(A4)20分としましょう。すると上記のすべての書類を書くのに、14時間50分かかることになります。これはほぼ2日分の診療時間に匹敵します。月に開業している日数が20日前後であることを考えれば、10日に1日が書類書きに費やされたことになります。

ということは、逆に言えば、書類書きがなければ10日で1日診療日が増やせるわけで、さらに言い換えれば、医者の人数が1割増えたのと同じになります。


自分が病院を経営する立場にある場合は、医者や看護師の書類作成にかける時間を殆ど減らせるようにシステムを整えると思います。つうか、他の仕事でも余計な書類の作成とか、自分が就いている職に求められている専門分野以外の仕事が本当に無駄に多いので、その辺を減らすことがマネジメント側に求められているのではというのを日々感じます。毎日やたらと残業が多い会社などは、余計な時間を自分達で生み出していないかを注意深く観察し、本来の仕事内容を妨げる雑用を極力排除すべきなのでしょう。

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