世界三大投資家の一人、Jim Rogers氏が作った国際商品指数がある。これは商品市場の日経平均やダウ平均のようなもの。商品先物で取引されている殆どの商品を網羅し、それを平均化した指数として表している。これを見れば、1998年から今年2007年にかけて、一体どれくらい商品が上昇しているのか分かる。
指数はこちらを参照
Jim Rogers氏は人口30億人を有する中国、インドを始めとするアジアが戦争や民族間の紛争に終わりを告げ、世界経済に参加することで一気に工業化が進み、原材料が枯渇するだろうとしている。また、OPECに加入している石油産出国のデータが10年以上に渡り変わらないこと(毎年産出量は上昇中なのに、埋蔵量はいつになっても同じ値を発表している。これはどう考えてもおかしい。石油は無限にわき上がってくるはずがないため。)に対しても懐疑的になっており、本来の需要に対する供給は既に不可能に向かっているはずであろうとしている。
今後著しい上昇を迎えるのは農産物であるとJim Rogers氏はいう。例を挙げれば、中国の消費する砂糖の量は日本人の6分の1である。元々ケーキやコカコーラといった西洋のような砂糖を大量に消費する食事をしなかった13億人が今や毎年倍に砂糖を消費するようになっている。中国政府は砂糖に関して自給自足出来ると発表しておきながらも、砂糖の輸入量は毎年倍増している。
また、大豆に関しても同様で、以前は大豆の輸出国であった中国も、今や輸入国に変わっている。工業化により大豆畑が工場用地に置き換わり、大量の水を消費し農作物を育てることが困難になっていることに加え、バイオエタノールなどのトウモロコシやサトウキビ、サトウ大根の需要増加により、大豆に必要な土地を奪われている状態だ。とは言え、砂糖も輸入に頼り始めている昨今、どう考えても需要に対して受給不足である。なんせ自給自足をしていた13億人が、食料を外の世界へ求め始めているのだ。何が起こるか馬鹿でも分かる。
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