2007年10月16日火曜日

まだ前菜だというのか?

ロイター通信より
中国証券監督管理委員会(CSRC)の尚福林委員長は16日、第17回共産党党大会の会議で演説し、「株価が上昇している時にはリスクも拡大していることを投資家に思い出させたい。リスクは株価指数の上昇に伴って増大していく」と述べたが、同時に海外投資家の中国株投資枠を年内に現在の3倍の300億ドルに引き上げるとの見通しをあらためて示したため、市場は警告に耳を傾ける雰囲気ではないという。

つまり、市場の枠をさらに解放し、中国への外国からの投資を受け入れる下地を強化すると。お金が溢れるとしても、食べる量が増えるわけでもなく、車や宝石を買うのにも限度ってモノがありますので、最終的には株価を押し上げることとなります。何故ならそこはいくらお金を積んでも、どんどん値が上がるだけだからです。そして、よりにもよって年内にその枠を現在の3倍に拡大するとか言っているんですから、市場は嬉しさの悲鳴を上げるような状態になるかと。

ついで言えば、中国国内のA株と外国人用投資市場の香港H株の価格差がいまだに解消されない中、そのギャップによる利益の可能性が消えないので、投資家の思惑は膨らむ一方です。

昨今の株価の上昇で中国株もそろそろピークか?と思っていたのですが、投資枠の3倍拡大とか聞くと、まだまだ前菜の段階なのだろうか?と思ってしまいます。

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