人の行動で一番の理由となるものは、その人の価値観です。
何があってもこれだけは最優先!っていう基準です。
例えば健康が最優先って人は、目の前にケーキがならんでいても、それを食べるよりは絞りたてのオレンジジュースや、畑で良く熟した野菜をとって来て食べることの方が重要です。砂糖を使用したものや、脂肪分の高い肉等を食べることはないでしょう。これは、どれだけカロリーの高い食事が美味しく感じようともです。毎朝早い時間に起き、運動に汗を流すことも苦ではなく、逆にそれらはその人にとって、とてつもなく快感としあわせをもたらすものなのです。
これは毎日を惰性的に生きる人にとっては信じられないことでしょう。朝起きるのも辛く、いつも眠くて、仕事はつまらないし、人生には絶望しているのです。この最悪な生き方と、健康を最優先にしている人の違いは何か?と言えば、価値観です。
自分の最大の価値観はこれだ!!という明確な基準を設けると、毎日の生活が楽になります。しかし、どのようにその譲れない程の価値観を見極めるのでしょうか?
命をかけてでも行動すること
目の前の地面の上に、幅30cm、長さ5mの板を引きます。この上を歩いて端から端まで行くことは出来るでしょうか?まあ、当然出来ることでしょう。
では、この板を地上200mのビルの屋上に持って行き、隣のビルの屋上との間にかけて、その上を歩けと言われたらどうでしょうか?多分やらないでしょう。それが出来たら、100万円と言われたらどうでしょうか?1億だったらどうでしょうか?1億で心が揺らいでも、200mの高さの屋上で、ビル風に体が煽られるのを感じる中に立ったら、命の方が大事と思う人がほとんどです。
では、その板の先に誰かがあなたの子供を奪い『板を渡って来なければ、この子供をビルから突き落として殺す!!』と言っていたら、どうでしょうか?子を持つ親の場合、殆どの割合でその板の上を渡る決断をするでしょう。
ここで、自分の子供に対する愛情の価値観は非常に高いということが分かります。何をおいても、子供を思う気持ちが最優先されるというわけです。
あなたが命をかけてでも優先させたい気持ちは何でしょうか?これだけは我慢ならない!!という気持ちです。
自分の場合は、金銭的自由と言う価値観が非常に強くあります。例えば、レストランに行って、メニューの値段を見ながら食べるものを決めるなんてのは我慢が出来ません。食べたいものを好きに選びたいのです。旅行をする時も、この予算で行ける場所はどこか?ではなく、自分は今どこに行きたいか?そこで何をしたいのか?で決めたいのです。なので、旅先でホテルに泊まる時も、快適さとサービスを最優先させたいので、予算の範囲で泊まる先を決めるのではなく、自分が得たい経験を元に宿泊先を選びたいわけです。
こうした価値観が決定されると、それを可能にしてやろうと言う決断が生まれます。つまり、お金の支払いに困るような経済状態だけにはならないと決めるのです。それだけ多くを稼ぎ、多くを投資し、そこから生み出されるお金だけで生活出来るまでになろうと決めるわけです。この価値観に反する行動は一切とらない、ということを強く意識するので、生きている上で起こる様々なトラブルにも、一つの確実な判断基準を持って即決することが出来ます。これが、時間を短縮し、また生き甲斐を強く実感させる力となります。
この様な価値観を持たない人にとっては、お金持ちになるというのは理解出来ないことになるでしょう。そこまでしてお金を稼ぐ必要があるのか?とか、最低限の暮らしが出来れば良い、と考えるのは、そういう価値観を持っているからであって、それはそれに準じた生き方を選択しているということになるのです。
しかしながら、こうした価値観の違いが根底にあるということを肝に銘じておくと、世の中の人々が起こす様々な不可解な行動も、その背景に力強い動機となる理由があることが見え、よりいっそうの理解へと繋がります。
出来れば、自分の持つ価値観を明確にし、それに沿った行動規範を定めておくべきです。そうすることで、あれこれと思い悩む時間を大幅に節約出来ますし、自分の価値観を追求出来ない行動に対しては、一切無駄な時間を使わないと決めれば、集中力により短期間でその価値観が目指す結果を手に入れることが出来ます。
自分の持っている最大の価値観を見極めましょう。
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