2008年10月21日火曜日

牛は階段をゆっくり上り、熊は窓から飛び降りる

株式相場の動きを表すのに用いられる単語に、ブル(牛)とベア(熊)があります。

ブルというのは猛突進してくる雄牛のように、力強いイメージで強気の相場を表し、反対にベアは人の気配を感じると身を隠す熊のような弱気な相場を表します。言い換えれば、おっかなびっくりな動きです。

マーケットの動きを表す格言として、牛は階段をゆっくり上がり、熊は窓から飛び降りるというものがあります。これは、強気相場の時はゆっくりと市場の値段が上がっていくのに対し、弱気になると窓から誰かが飛び降りたような下落となる様子を皮肉ったものです。実際、金融不安に怯えた世界市場の値動きは、崖のてっぺんから飛び降りたような線を描いております。

最悪な市場が終われば、徐々に市場は回復に向かいますが、下落の時のように急激に値が動いて元に戻ることは殆ど起きず、また牛歩で本来のあるべき株価水準まで戻ることとなります。

要は、今後の利益は期待せずに気長に待っているくらいで調度良いってことです。とはいえ、株を買っていなければ、その気長に待っている間の利益は期待できませんので、我慢しながら買い続けることが大事です。底値で買ってやると頑張っても、誰にもその値段は分からないのです。

なので、ゆっくり買い進み、下げ底だと思ったら買い、しばらく様子を見、再度下げたら、次に底だと思ったところで再度買うと行った動きが無難となります。一気に買うのではなく、辛抱強くバーゲンの度に狙っていくイメージです。

10年後に一生遊んで暮らせるお金が手には入っていればいいじゃないですか。今は、ちょっと我慢しながら投資に励む時期ですね。

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