アメリカの経済破綻を予測しており、そこから利益を上げていた天才投資家Jim Rogers氏のCNBC.comのインタビューを見ていたら、そんな気がしていた。
内容は大体以下の通り:
効果のある金融対策がとれない件について
TVのゲストに招かれた人が、毎回毎回ショーのホストに対して『お前は完全に間違っている。大バカ野郎だ。』と言い続けたら、ショーのホストは気分が良くない様に、バーナンキとポールソンに対しても同じことが言える。
それでも金融市場はなんとかするべきなのでは?
アメリカがお金がない人や無職の人にも頭金ゼロで住宅を買えるローンを組ませて、酷いことになった。自動車ローンや教育ローン、クレジットカードの支払いを抱えている人間ですら、住宅ローンが組めるなんて異常なことだった。それが破綻したからと言って、ある朝目覚めたら『よし、借金をチャラにしてやり直そう。』なんて許されるわけがない。そのローンを証券化して世界中にばら撒いて利益を出したふざけた連中に対しても同じこと。良き人はしっかりと貯蓄し、身の丈にあったお金の使い方しかしなかった。借金もなく貯蓄は多い。そんな人も大勢いる中で、公的資金を投入して散々市場を荒らしまくった人間を救うなんて公平じゃないし、間違っている。
この混乱を救うには全てを破産させなければならない。公的資金注入など何をやっても市場は反応しなくなっている。市場は全てお見通しで、現在が救いのない状態だというのは分かっている。全てを破産させ、完全にすべてを底につけた状態になってから、今までまじめに稼いで来たお金のある人々がそれらの資産を買うことになるだろう。
G7について
G7の連中に言うことは、何も話し合わずにビールでも飲んで適当に帰れってことだ。全てを破産させちまえ。シンガポールや中国みたいに財政が黒字でお金をしっかりと持っている国や日本などが、破産した後に資産を買ってくれるだろう。アジアのお金ある国々は、欧米の要求には応えずに、無視して奴らを破滅させてしまえば良い。全てが崩壊すれば、自ずと底は決まるのだから。
今投資すべきところは?
日本円とスイスフランを買っている。株や債券などは実態的価値を持たないので、まともな価値を持っているのは商品くらいだ。とはいえ商品市場は需給バランスをまるっきり反映しておらず、酷い状況だ。先週も今週も農産物に投資をしている。全てが破産し、国家破綻が起こり、その後ハイパーインフレが襲えば、まともな価値を持つのは商品くらいのものだ。
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損をして覚える株式投資
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