2007年8月11日土曜日

中国産野菜よりも危険な国産の肉

中国産野菜が危険だという。なので、すべて安全を考慮して国産でってのが最近よく聞く内容。とはいえ、みんな肉食うじゃん?自分はベジタリアンだから関係ないけどさ。それに中国産野菜も食べますよ。農薬は気にしてないです。汚染もまあ気にしてないです。

逆に気にしている人に言いたい。食物連鎖の先にいる生き物に一番汚染が蓄積されると。例えばマグロやクジラは海の中で一番食物連鎖の頂点に近い。故に、その体の中には一番水銀等が蓄積されている。汚染度レベルでは最高に近い食材となる。

では、肉は?最近穀物の値段が上がって牛肉や豚肉の値段を上げざるを得なくなっているという。マクドナルドも値上げしているし、カレーで有名なCoCo一番も値上げを発表した。さて、そんな中、農家の人々は飼育している家畜の餌に国産の有機栽培された安全で高価格な穀物を食わせるだろうか?農家だって利益率を上げたいだろうし、取引先の企業から価格競争の為に協力を求められているだろうから、当然安い中国産の穀物を使って家畜を育てることだろう。そして、危険だ危険だといわれている野菜を食べて、それらの肉は育ち、含まれる農薬の濃度は野菜を直接口にする以上に高くなる。これは、海外産の肉に限っても似たようなものだろう。

なので、肉食をやめない限り、結局のところ汚染から逃れられるわけない。むしろ、中国産を食べようがベジタリアンでいることの方が、最終的な汚染物質の吸収率を最低限に抑えることが出来る分、よっぽど健康的だと言えるだろう。

なので、一生懸命高い値段で国産の野菜を買いつつ、肉食を辞めずに過ごしている人々が「国産の野菜だから安心」などと言っている姿を見ると、その矛盾した行動におかしさを感じずにはいられない。

ちなみに、あるアメリカのデータによると農薬の残留率は、食肉55%、野菜6%、果物4%、穀類1%とのことです。

加えて言えば、作付面積単位に使用される農薬の量は日本の方が中国よりも多いです。つまり、残留農薬量は中国産野菜よりも国産の野菜の方が多いのです。ある農薬は危険で、別の農薬は危険じゃないといいますが、名前が違うだけで成分が殆ど同じといった場合もあるそうです。国産だから安全、なんて思わない方が良いです。

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