2007年8月28日火曜日

中国のコピー品問題から

テレビ東京のガイアの夜明け。本日は中国の偽物ブランド品の裏側。中学校を卒業した子供達が一生懸命ブランド物の偽物時計を作り、1800円程度で売っているそうで。で、日本としては偽物を作るのは悪いだろうとか、本物の品質に近づいて来ているのでちょっと怖いとか。なんとかしたいとか。

でも、中国人の働く姿って、なんか凄まじいんだよね。一生懸命働いている感じがする。しかも品質が年々上がっている。そのうち、追いつくし追い越すこともあるでしょう。すぐにも後にも。

日本の職人社会だって、弟子が親方の側に付き、見よう見まねで技術を盗み、それを覚えていくようなもの。会社という仕組みの中でそれを実現し、特許や著作権で守って利益を独占して来たビジネスモデルも、それに捕われ過ぎたらどうなの?って思います。うちが金かけて作ったものを、盗んで利益を奪われてたまるかってところなんでしょう。ブランドのバッグや時計なら特に。せめてノレン別けとかで特許料とかノレン代とか欲しい、、、みたいな。

じゃ、ラーメンの味とかカツ丼の味とかだったらどう?別に味に特許は無いし、真似される方が悪いってことでしょ?特許持っているんだから、そのルールでやってよとかいうけど、それも微妙。なんか、そういう世界じゃなくなっている気がする。

アメリカで始まったYouTubeというサービスは動画の共有サイト。気に入ったTV番組の一場面やドラマの全エピソードが無料で見れる。でもって、企業は著作権を振りかざして削除しようとしているけど、どうも作業が追いつかず諦めモード。いっそのこと、オフィシャルでドラマの予告編などをアップして、視聴率アップに繋げたり、ドラマのDVD Boxなどのプロモーションに使おうとしている。

最近売上が伸びているアパレル事業はスペインのZARAとかいう企業だとか。この会社、いくつかブランドを持っていて、型やスタイルを送れば全世界どこへでも2、3週間で納品してくるくらい生産スピードが速い。つまり、今流行のスタイルが街に溢れたら、それを一気に生産してその流行を作ったブランドの売上を横取り出来る。しかも、品質はとても良く、値段が安いと来ている。日本だとハニーズという企業が中国と連携して、東京で流行のスタイルを2週間程度でコピーして売り出すということをやっている。まあ、ZARAもあります。世の中、そういう流れなんです。ってか、これが現実です。

モノと金のスピードが現在は桁違いに早い。中国がコピー品をどうのこうのといっているけど、そんなこと言っている暇があるなら、何か別の手を打つべき世界に変わっていっているんじゃないの?今までの方法じゃ生き残れない世界に変貌を遂げようとしているのに、今更コピーはダメだとか文句言っても仕方が無いでしょうと。他社との差別化を常に作り続けるか、素早く売れてる商品を世に送り出せる力か、誰も目を向けていない市場を作り出すか、そうした努力を続けた方が遥かに効率が良いんじゃないの?

個人的には中国にお金を投資して、努力家な国民に稼いでもらうのが一番効率的で良いんだけどね。逆に、日本企業がこうした戦いに疲れきるんだったら、日本を空売りするにこしたことはないよね。

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