2009年7月4日土曜日

基軸通貨としてのドルの集落

中国とロシア、そしてインドが加わり、基軸通貨としてのドルの役割に対して問題視する声が上がっているようだ。

歴史を見れば、遅かれ早かれ言語や通貨というのは、一番活況のあるビジネスの舞台のものへと変わって行くの(かつてはアラビア、ローマ、中国などの時代があり、ヨーロッパでの植民地政策時代、イギリスの時代、世界大戦があってアメリカの時代とぐるぐる巡って来た。)で、アメリカの時代が終わり、日本もその恩恵を受けて世界で二位の経済大国までのし上がった時期もあったけど、それももう飽和状態というか、発展させるのに昔程簡単には行かないのが現状。なので、今後は中国やインドのアジアの時代。向こうは、アメリカや日本がやって来たことを見て、良い部分だけを盗んで適用するだけでいい上に、伸びしろが大きいから、成長率が高い。投資によるお金の動きも活発な上、みんなが豊かになれば、そこから生まれる内需の経済効果は大きいことだろう。

例えば、日本人全員の給料が明日1000円増えたとし、それによって皆で使うお金が1人800円増えた(収入の2割は貯金しましょう)とすると、800×1億2000万人で、960億円の経済効果が期待出来る。で、お隣を見てみると、インド8億、中国13億人、合わせて21億人がいて、それぞれ1000円使う金額が増えると、2.1兆円の経済効果。年間ならかけることの12で25.2兆円。単純に凄い数字。

日本だって収入が増えている人はいるよ!とかあるかも知れないけど、今のところは給与カットで1〜2割減とか最悪リストラとか、失業率5%突破とか、まあ不景気の影響を「我が国は、世界の中でも今回の経済危機の影響はもっとも少ない」みたいなことを言っていたのとは裏腹に、もろに受けているしまつ。
国も頑張って景気対策として、頭金ゼロで住宅ローンが組めたりする許可とか出してるけど、それってどこかで聞いたサブプライムローンみたいな。。。

まあ、話を元に戻すと、もともと時代の流れ的に戦争とかあって世界経済から離脱状態にあり、大きく稼いで来れなかったアジア諸国の30億人規模の経済圏が、ある日、日本やアメリカ、そしてヨーロッパなみの暮らしを始めようとしたら、それは恐ろしい経済効果を生み出すことでしょうと。それに伴って、食糧危機とか起こるかも知れませんが、一方では経済の恩恵もたくさん受けます。で、仮にアジア諸国が大きく発達して、日本やアメリカの経済を抜いてしまうと、いちいちドルで決済するよりも、なんか他に通貨使った方が良いよね?と思うのではないでしょうか。

遅かれ早かれ、ドルの基軸通貨としての役割は終わりを迎えるでしょう。とはいえ、これは昔から何度もそうなるそうなると言われて結構な時間が経っているので、これからもグダグダとドルの長続きは継続していくんじゃないかな?と。とは言っても長い時間をかけて移ろって行くので、その動きには気をつけていたいものです。

1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

凋落と言いたいの?
集落ってあつまってどうするんだ…