日本との貿易関係
日本は原材料を輸入し、それらを加工することで儲けている国です。優れた技術力や品質を誇るため、世界中から製品や技術が買われています。それが国内に外貨をもたらし、それによって原材料や食料品を始めとする国内で自給自足出来ないものを輸入することを可能にしています。しかし、物が売れればお金は入ってきますが、売れなければお金は貯まりません。そして、足りないお金を借金で賄うといずれ破産の憂き目に遭います。いわゆる国家破産です。近い将来急にものが売れなくなって困ることはまず無いですが、お客様あってのビジネスであることに変わりはないのです。では、日本の製品を買ってくれる最大のお客様は誰でしょうか?
答えはアメリカです。
アジアの時代
日本の最大の輸出先はアメリカ合衆国で、2007年には実に約16兆9000億円の輸出がありました。これに次ぐ2番目の輸出国が中国です。中国に対しては約12兆8000億円の輸出となっております。さらに重要なことにはアメリカとの輸出額にそれほど変化がないにも関わらず、中国への輸出総額は毎年1.5~2兆円ずつ増えていっているということです。つまり、この状態が長く続けば、早くて来年までに中国が最大の輸出相手となるということです。
地域別で日本の輸出額を見てみると、さらに驚愕の事実が分かります。
(いずれも2007年のデータ)
対北米:18兆1000億円
対西欧:12兆3000億円
対アジア:40兆4000億円
アジアが郡を抜いています。対北米はアメリカの16兆9000億円が殆どの割合を占めていると言うことが分かります。ヨーロッパ全体は中国一国にも劣る輸出先でしかありません。そしてアジア全体は今では日本の最大のお客様であり、そのトップに君臨するのが中国です。さらに重要な点は、アメリカの人口は2億8000万人ですが、中国は13億人です。中国が日本やアメリカ並みの暮らし、つまり消費生活を始めると、単純計算で実にアメリカの4.6倍もの経済効果が期待出来ます。
中国への依存度は既に1位
輸出に関しては分かりましたが、では輸入はどうでしょうか?実は、日本の最大の輸入先は中国です。その金額、実に15兆円。実際のところ、対中貿易では日本は赤字なのです。そして、最大の貿易先地域アジア全体に対し、日本は約30兆円の輸入を行っておりますが、この実に半分が中国によって占められていると言う結果になっております。
中国の時代到来
これらのことが何を意味するか?
それは、好むと好まざるとに関わらず、これからは中国の時代がやって来るということです。かつてのアメリカの地位はここ数年のうちに中国によってとって替わられます。サブプライムなどの金融問題がタイミング悪く出てきたことを考えると、今年中にも中国がアメリカを抜く可能性も十分に出て来ました。このような現実の中で、対中関係を悪くして今後どのような利点があるか?と考えると、何も良いことはないと言えるでしょう。明日の生活を行うためには稼がなくてはならず、稼ぐためにはお客様を大切にすると言うことは当然なことなのですから。
貿易に関するデータは財務省貿易統計を参考にしました
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1 件のコメント:
だからって
叩かなくて良い訳?
ODA返してから、偉そうなコト言え
っての。
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