2008年9月10日水曜日

ZEPTOPADの使用レポート:酷い


iPhone用のお絵描きメモ&マインドマップ作成アプリとして注目されているZEPTOPAD(ver, 1.5現在)。こちらの使用感をレポートしてみる。

いまいちな使い心地

ダウンロードしてインストール後、まず最初に思うのはイマイチなツールだなって感想。指で摘んだり伸ばしたりすることで画面を自由に拡大縮小出来るのは、歴代のメモアプリの中でもかなり優秀な機能だと思うのだけど、描ける線がベクター描画なので自由なお絵描きとはまたちょっと違う感じがする。手軽に地図を手書きしてメールに添付して送るなどの使い方も出来るが、それだったら四角や丸などを綺麗に描くためのモードを追加しておいて欲しかったり。それと最大で256ラインまでしか線が引けないらしいので、長々と手書き文字を書くには適していない。この辺が自由な使い方を想定していた人にはガッカリ感を与えるところだと思う。


慣れが命

何事にも慣れが必要ですが、ことZEPTOPADにおいては慣れないと本当にイライラします。テキストを追加し、そのテキストの位置を変えようとテキストを指でなぞると、テキストが移動するのではなく、その上に線が描画されてしまったりする場合が結構頻繁に起こるので、フラストレーションが溜まること間違い無しです。この辺のアプリの調整をどうにかした方が良いのでは?と思うことしきりです。そのうち慣れて「ある程度」はスムーズに操作出来るようになりますが、ユーザーに慣れるためにストレスを感じさせてしまうあたりが完成度の低さを物語っているように思えて仕方がないです。


マインドマップ作成には不向き

このブログの画像にあるようなマインドマップを作っておいてなんですが、マインドマップ作成には不向きです。というのも、線を自分でガシガシ書いてあげないとダメなため。MindMapの提唱者であるTony Buzan氏謹製のiMindMapのような操作性がないと、MindMapの作成は面倒なのが現状。メニューの中に『マインドマップモード』みたいな機能を追加し、入力したテキストの中心から線を引っ張るように操作すると、マインドマップの枝が伸びるように描画される機能とかを追加した方が良いです。っていうか、その程度の機能も追加されないと、1200円の価値はないです、このアプリ。酷い酷い。


横画面に対応しようよ

MindMapを作っていると、どちらかと言えば縦長になるよりも横に伸びるMapが作られやすいです。文字を横書きしていくわけですから、まあ、それも当然なのですが、このZEPTOPADにはiPhoneを横向きにしても横画面に切り替わる機能がついてません。なので、MindMapが大きくなってくるにつれて、画面が狭くなりイライラする要素に繋がります。機能の一つとしてMindMapが作れることを記載するなら、この辺のユーザービリティというか使う人の立場になった視点が欠けていることが気がかりになります。


画像小さすぎ

ZEPTOPADには画像をメモに挿入出来る機能があるのが嬉しいのですが、いかんせん画像が小さすぎです。これでは役に立ちません。メモリー上の制限なのかなんなのかは分かりませんが、もう少し画像が大きく表示されないと役に立たないです。


アイコンみたいなの欲しい

ToDoメモやプライオリティを表すためにアイコンみたいなのをつけられると便利ですね。こんなことを書くのも多くのMindMapソフトにはアイコンやクリップアートなどを挿入出来る機能があるのですが、このZEPTOPADにはないからです。一応、画像は挿入出来ますが、上記したように使い勝手悪過ぎですので、今後の改良が望まれるのが現状です。その繋ぎとしてはなんですが、メモのテキスト領域に色んなアイコンとか付けられると便利ですね。


PDFへの書き出しも追加すべき

線がベクター描画なので、PDFに書き出せた方が使い勝手が良いです。そしてPDFにしてメールし、PCやMacで開けば、テキストを検索してくることも出来るようになるので、なおさら便利ですね。現状の画像としてのみの書き出しの機能は、PDFが見れない相手には便利ですが、iPhoneはそもそもPDF見れますし、画像で保存されても、いざって時に検索してこれないと言うのは、メモが大量に溜まって来た頃には探すのに一苦労しそうです。なのでPDF書き出し対応は今後必須の機能になるのでは?と思っています。ちなみに、英語でメモを作成しまくる分には、画像書き出しを行ったものをEvernoteに転送してあげることで、いつでもEvernoteからキーワード検索出来る状態になります。Evernoteが日本語検索にも対応すれば、これはこれで便利ですが、Evernoteは無料。このZEPTOPADは有料です。この対価格性能比を見ると、なんじゃ、このボッタクリアプリは?と思えて仕方がないです。


まとめ

iTunesのApp Storeのレビューにもありますが、このZEPTOPADはまだ値段に不相応な完成度のアプリです。出来れば早急に改良が望まれますので、もっと開発者の方には頑張って欲しいものだと思います。

個人的にiPhoneやiPod Touchでビジネスオーディオや講演オーディオなどを聴きながら、このZEPTOPADでMindMapメモを作成しつつ勉強できれば、、、と狙っていたのですが、現状ではまだまだ厳しいですね。

MindMapでノートを取ると、見直した時に一気に記憶が蘇ってくるので、本当にお勧めな方法であることは言うまでもないんですけどね。ただ、それをサポートするツールは洗練されているべきであると思います。本当。現状、唯一満足出来るMindMapツールはiMindMapくらいなんですが。



ザ・マインドマップ




マインドマップ for Kids 勉強が楽しくなるノート術




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