2007年6月20日水曜日

民主党:漫画で大増税を訴える

民主党のウェブサイトに登場した「大増税で生活がガーン!なことに」というFlashコミック。ある意味、増税の酷さをしっかりとアピっております。ある日、手取額が減っているのはショックなもの。中には給料UPしたよ、と会社に言われてよろこんでいたのに、一向に増える気配がないので文句を言った人も何人か聞いていますが、実際給与が増えていても増税(というか定率減税廃止)のせいでプラスマイナスゼロとなり、増えた実感が湧かないというのが事実です。

さて、この住民税増税をどう乗り切るかですが、実は所得税を取り戻し、なおかつ住民税も引き下げる方法があります。それは事業所得を上手く利用する方法です。ちなみにWikiPediaによれば事業所得とは、
(じぎょうしょとく)とは、所得税における課税所得の区分の一つであって、農業、漁業、製造業、卸売業、小売業、サービス業その他の事業で政令で定めるものから生ずる所得(山林所得又は譲渡所得に該当するものを除く。)をいう(所得税法26条1項)。 恒常性所得のうち勤労性所得と資産性所得が結合したものといえる。

で、特筆すべきは課税方式の項目に書かれている次の事柄:
事業所得の金額の計算は、その年中の事業所得に係る総収入金額から必要経費を控除して行う(所得税法27条2項)。必要経費が総収入金額を上回れば、事業所得はマイナスとなり、一定の範囲で他の所得と損益通算をすることができる。この点で、給与所得等の他の所得と比べ、納税者に有利であるともいえる。

これはつまり、事業所得が赤字なら、サラリーマンとして源泉徴収された所得税が取り返せることを意味します。というか、赤字で損失を出しているので、厳密に言うと取り返すわけではありません。

「他のビジネスで損失が出ていますので、年間の総収入額はサラリーマンとしての総収入から、その損失分を引いた金額になっていますので、払い過ぎた所得税を返却して下さい。」

という気持ちを込めて確定申告をするわけです。当然、所得税は戻って来ます。自分も既に何度もこれをやって実証済みです。では、そのためには何が必要か?

個人でやるためには個人事業主となって副業を始めることと、青色申告を行いますという申請を最寄りの税務署に提出することです。具体的には

個人事業の開廃業等届出手続
所得税の青色申告承認申請手続

の二つをする必要があります。書き方は自分の名前と住所を書き屋号(店の名前です:佐藤酒屋、八百屋スズキといった具合です)を記載し、事業の内容を出来るだけ詳しく書きます。例えば、ウェブデザイナーとか輸入雑貨品および健康食品の販売とか書くわけです。青色申告承認書で分かりにくいのは備付帳簿名の欄だと思います。ここは

・現金出納帳
・売掛帳
・買掛帳
・経費帳
・預金出納帳
・総勘定元帳
・仕訳帳

に丸をしましょう。いわゆる青色申告の基本セットです。

あとは最寄りの税務署へこの2枚の書類を提出し、受理してもらいましょう。簡単にチェックされた後、ポンポンと判子を押され、ものの数分で受理されます。これで手続きは完了です。よっぽどな不備があれば一ヶ月後くらいに税務署から連絡が来ます。ですが、殆どの場合問題なく通ります。理由は簡単。税務署が税金を払おうとする人を拒む理由がないからです。そして「会社に副業をしられたくないんですが、、、」といった質問をすれば、『では確定申告時に住民税の徴収方法に普通徴収を選んで下さい』なんていうアドバイスまで貰えるほどです。彼等にとって、あなたは大事なお客様なのですから、何も恐れることはありません。

さて、こうして準備が整ったら、あなたの節税計画は始まります。

仮にウェブデザイナーとして副業を始めたとしましょう。あなたはPCを買います。デジカメを買います。写真編集用のソフトウェアとペイントデザイン用のソフトウェアを買います。顧客と打合せをするのに電車や車を使います。打合せの際に食事やお茶を飲んだりすることでしょう。家の電気を使い、PCを動かしウェブサイトをデザインします。

さて、これらの領収書をとっておいたら、1年でいくらくらいになるでしょうか?
家賃は10万円だとして、年間120万円です。このうちの半分をオフィスとして使っていることにしましょう。電気代も半分は事業で消費したことにしましょう。PCやソフトウェアも事業で使う物です。交通費も1年で20万円、顧客との打合せ代も30万円消費したとします。すると、

家賃:60万円
PC:25万円
ソフトウェア:25万円
交通費:20万円
交際費:30万円
電気代:5万円

合計:165万円

ウェブサイトの売上が20万円あったとします。なので、最終的には

20万円 - 165万円 = -145万円

の赤字ということです。これを3月に行われる確定申告で申告しますと、サラリーマンの給料から直接源泉徴収された所得税のうち約14万円ほどが戻って来ます。で、この赤字により総所得も下がりますので、それにともない住民税の金額も下がります。これがプラスアルファの節税です。で、これを10年、20年規模で続けていけばどうなるでしょうか?1年で10万円の節約だとしたら、20年で200万円の節約です。では仮に、事業収入が増えてしまったらどうするのでしょう?もちろん払う税金は増えることとなります。しかし、収入は増えているのですから、問題ないですよね?もし自分がやってみたい、可能性があるかもと思っていたことを副業で始めてみて、最終的に利益が出るようになれば、これほどうれしいことはありません。しかも、失敗した場合は節税に繋がるのです。

とはいえ、青色申告の為に毎日帳簿を付けるようになると、お金の流れを把握出来るようになり、税金に対する知識も深まり、会社の経営について考えるようになります。そして、どんな風にお金を使うことが利益を上げることに繋がるか?が分かるようになります。なので、すべての人にこの帳簿を付ける作業を推奨したいくらいです。自分のことを把握し、自分で責任をもって行動出来るようになると、世の中はまた違った輝きを見せるようになります。

さっそく節税生活を始めてみましょう!殆どお金はかかりません。

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