前回のブログ記事からの続きです。高島屋にあるカフェ・ドゥ・ジョエル・ロブションは、黒の色調に赤のアクセントを利かせたシャレたお店です。紅虎餃子房が黒を上手く使い料理を美味しく見せているそうですが、こちらのレストランも料理が美味しく見える雰囲気に満ちています。
この写真はトマト、ズワイガニ、アボガドのコンフィです。本日のランチの選べる前菜の一つでした。恋人が食べていましたが、とんでもなく美味しかったそうで、どんぶりのご飯の上にかけたらずっと食べ続けられるほどの味だそうです。
自分はベジタリアンなので、メニューを眺めながら店員さんに『ベジタリアンでも食べれる料理は何かありますか?』と聞いたら、シェフに確認して来てくれて、温野菜をメインにアレンジする形でいかがでしょうか?ということだったので、それでお願いしました。予約無しで訪れても、その場で即時対応してくれるお店は素晴らしいと思います。お店によっては、例えばエビ入りのペペロンチーノをエビ抜きでお願いします、といった簡単に出来そうな注文すら無理ですと言う酷い場所もありますので、困ったものです。
また、ロブションの店員さんは、どの人も笑顔で注文に答えてくれますのでかなりの好印象です。通常、メニューを超えた依頼をされると変な顔をされるものですが、それでも変わらない友好的な雰囲気は素晴らしい。こちらは選べる前菜の一つのサラダ。ビネガー(多分バルサミコ酢)がヒントとなるくらいの微かなアクセントになっていて、上品な味。さっぱり風味。
ベジタリアン用のメイン料理となる温野菜。ロブション自伝という本を読んでもらえれば分かるのですが、ジョエル・ロブションはとにかく質の良い材料の旨味をそのままに引き出す料理を目指しているようで、こちらの料理も素材自体の美味しさがとても引き立つ料理です。ニンジン、カブ、ソラマメ、アスパラ、ナス、サンドライトマト、ズッキーニと、どれも素晴らしい味でした。中でも殊のほか際立っていた料理は、右上にあるじゃがいものピュレ。これはあまりにも美味過ぎた。今までの人生の中で食べたジャガイモ料理の中で、これほど最高の味に出会ったことはありませんでした。その味は決して醒めることのない最高の初恋の思い出のように、一生心の中で輝き続ける味になることでしょう。
あまりにも美味しいので、これだけを注文出来ないのだろうか?と思っていたら、メニューの中にアラカルトで頼めるようになっていました。店側もお勧めの自信作なんですね。
こちらは通常のランチメニューのメイン料理、ホタテと手長エビのココットだそうです。エビの味が凄く良く利いているブイヤベースのような味だそうで、そのスープはいつまでも飲み続けたい気持ちにさせられるとか、こちらを食べた恋人の感想です。ガーリック風味のバターもついており、こちらをスープに入れるとさらにコクが広がって、より一層の美味しさが際立つそうです。
食事には3種類のパンがセットになっており、こちらはお代わり自由。味もロブションの名に恥じない美味しさで、ソースを絡めて食べるといくらでも食べ続けられてしまうためとても危険です。恵比寿や六本木のロブションでは、これらのパンを買って帰れるブティックも併設されているので、手軽にロブションの味をお持ち帰り出来ます。
最後のデザートです。デザートも月並みな表現になりますが、どれも美味しいです。どれも美味しいって贅沢ですよね。失敗がない経験ってのは、お金を払う人にとってこれ以上の良いことってないことだと思います。これにコーヒーか紅茶が付きます。
これらの素晴らしい前菜、メイン、食後のデザートとお飲物というランチのコースが、2,835円と超リーズナブルな価格で提供されております。
こちらのレ・カフェ・ドゥ・ジョエル・ロブションは、ミシュランの星こそ付いておりませんが、その料理の味はまさに星を持つ頂点に立つ素晴らしきレストランが持つ珠玉の味を引継いでおります。しかも、お値段が超手頃!!こんな良いことありません。お近くをお通りの際は、ぜひとも利用しましょう!!
ロブション自伝 (中公文庫 B 18-27 BIBLIO)
ミシュランガイド東京 2008
1 件のコメント:
私も高島屋のカフェドロブションが好きです。でも・・・・・食後は紅茶にしましたか?最近紅茶はお湯のようなものが出ます。好きなお店だけに残念です。どうでしたか?
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