2008年1月22日火曜日

センター試験:学歴社会の幻想

思い返せば、自分はセンター試験を受けたことが無く、それが今では誇りにすら思えています。というのも、学歴社会と言う幻想に学生の頃から嘘臭さを感じていたからです。

大学に行く理由について考えると、親が大学に行って一流企業に就職すれば将来安心と言う幻想を信じており、それを子供が小さい頃から言い聞かせているので、深層心理がその嘘を真実だと認識してしまっているわけです。でもって、それに従って多くの国民が受験戦争に明け暮れるわけですが、実際のところ、大学に行っても安定した将来など約束されてはいません。

ニューヨークでとある調査が行われました。人々のIQと年収を調べ、それを統計分析したのです。結果は一番高いIQを持つ人が一番高い年収を稼いでいるわけではなく、また、一番低いIQを持った人が一番低い年収になるわけではありませんでした。どちらかといえば、IQと年収は一切関連性が見られない結果となったわけです。

Fortune 500のCEOを対象として、学歴と年収の差を調査したデータもあり、ここでは高卒のCEOの方が大卒のCEOよりも平均で100倍以上の収入の差を生み出しているという結果が出ています。高学歴であるはずの大卒のCEOの収入の方が、高卒の人々よりも低かったのです。つまり、高学歴=成功という図式は成り立たないのが世の中です。

これはつまり、学歴と言うのが成功には一切関連性が無いことを意味します。それを言い訳に出来ないと言うことでもあります。人間として生れたからには、あらゆる境遇を言い訳とせず、ただ自分の目標を持ち、それに向かって行動を起こし続けるだけで、多かれ少なかれの成功を掴むことが出来ると言うことです。故にセンター試験の点数や国立の大学に入るといったことは、幻想に過ぎません。

ここで最初の大学に入る目的は何か?という点に戻ります。これは安定した職に付き、安定した人生をおくるということに尽きます。親心としては、子供が大成功を収め、遊んで暮らせるほどの財産を手にしてくれれば最高です。また、そこまで行かなくとも、人権に定められているような人間として最低限の生活をおくれれば良いという人もいるでしょう。ようは、毎日暮らしていければ良いというわけです。で、出来れば上を目指してほしい、その為には(勘違いではあるが)大学に行って欲しいということです。

目的は安定した、それなりに成功している生活をおくることであって、大学を出ている、出ていないは関係ありません。ここを勘違いすると、後々面倒なこととなります。

子供の成功を願うのなら、子供に成功を勉強させるのが一番です。それは大学では教えてくれませんし、ましてや義務教育にも含まれていません。にも拘らず、大学へ行けというのはおかしな話です。第一、大学がそれほど素晴らしいなら、大学の教授は何をやっても成功しますし、東大の教授は高額納税者トップに毎年ランクインしていなければおかしな話となります。実際はそんなことはありません。

なので、そろそろ学歴などと言う幻想にとらわれることなく、もっと現実と向き合ってはどうか?と思います。


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