原油が一時期$100を超えたのは正月の出来事です。原油が高騰すると、日々の交通手段である車に使うガソリンの値段が上がることになります。そうなると消費者的には上手くないので、ますますバイオエタノール等のバイオ燃料に需要が向かうこととなります。バイオ燃料の原材料はサトウキビやトウモロコシですので、食料品や家畜の餌に回るはずだった農産物がエネルギー資源として消費されることにより、在庫不足が起こります。すると、農産物の価格が高騰することとなります。ところが、こうしたバイオ燃料を使うようになると、石油に生じていた需要は減ることとなります。よって原油価格にも値下がりがおき始めます、すると、ある一定のところでバイオ燃料を使うよりもやはり原油を使った方が安いという時期が来ます。今度は農産物が余りに余って値下がりを起こす状態となります。そして再度石油に需要が生じることになって、その価格は再度高騰に向かいます。
これらのことは今後10年くらいの間に起こることとして予測されており、その間に農産物は持続的に値上がりして行くことでしょう。そして10年後、農産物への投資は儲かるようだ、と人々が騒ぎ出している頃には、既にその価格はピークを迎えて下落を待つこととなります。
30億人のアジア人が空腹に悩みながら世界の工場へと発展して行く時には、原材料や農産物への投資が、一番分かり安いお買い物であると言えるでしょう。
商品への投資は「商品新時代」という投資信託が簡単で便利です。唯一の欠点を挙げるとすれば、資産運用の殆どがアメリカドルによって行われているので、円高になると為替差益で損失が生れることでしょうか。それを無視すれば、比較的安心して投資できる投資信託だと思います。
大投資家ジム・ロジャーズが語る商品の時代
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