2007年11月12日月曜日

新々御三家の結婚式費用比較

日曜日に時間があったのでマンダリンオリエンタルにて結婚式の説明をして貰った。

これで新々御三家と呼ばれるホテルの結婚式場をすべて見て回ったことになる。ちなみに、

【新々御三家】
マンダリンオリエンタル(2005年12月開業)
ザ・リッツ・カールトン東京(2007年3月開業)
ザ・ペニンシュラ(2007年9月開業)

です。

その日は昼間に温泉に入っていたので多少眠気が強かったのだが、いざ三越本店隣のマンダリンオリエンタルが入っている日本橋三井タワーへ。



入口から入った瞬間に広がる吹き抜けの大きいこと大きいこと。この開放感が素晴らしい。奥にズンズン進んでいくと、6つ星の評価を示すプレートのかかった小さいドアが見え、その先にマンダリンオリエンタルのエレベーターホールがあります。

中に入ると女性の係の方が歩み寄って来て、笑顔で「よろしければご案内致しましょうか?」と聞いて来た。ウェディングの見学の予約をしていることを伝えると、ウェディングサロンまで案内してくれる。ちなみに、ウェディングサロンは三井ビル本館4Fに位置しているのだが、マンダリンオリエンタルが入っている日本橋三井タワーの3Fと直結しているという非常に分かりにくい位置にある。あとで聞いた話だが、三井ビル本館は国の重要文化財指定を受けているので、そちらを取り壊さずに日本橋三井タワーを建て、結合させてしまったようだ。入口に広がる巨大な吹き抜けは、実は日本橋三井タワーと三井ビル本館を覆うように作られているため、贅沢な広さの空間となっている。

ウェディングサロンにつくと、案内されたテーブルにはマンダリンオリエンタルの扇のついた自分達の名前が入ったネームカードが置いてありました。他には無かった演出、いきなり感動。席に座ると他の高級ホテルと同様に飲物のオーダーを聞いて来きます。眠いのでコーヒーを頼むと、マンダリンオリエンタルの1Fグルメショップで売っているペストリーと共に運んできてくれました。コーヒーの味はリッツカールトンで飲んだのと似た美味しさ。いい味です。紅茶はオリジナルブレンドティーかな?アップルティーに似た良い匂いのものです。癒される。そんなお茶とお菓子をたしなみつつ、マンダリンオリエンタルの紹介映像を見ながら係の人が来るのを待ちます。

映像の終わりにさしかかったところ、係の人登場。本日結婚式の披露宴会場をセットしているところを見れるというので、そちらを見学に。100人程度まで収容出来るボールルームに案内され、セッティングされるテーブルの様子を見る。かなり気を使って配置などをチェックしている。忙しそうな係の人々も笑顔で迎えてくれる。天井高は6m程度あり、上の方に巨大な映像投影装置がある。こちらは270度に隙間無く映像を流すことが出来るという優れもので、現在この設備を持っているのは世界で2つしかないそうだ。ここに思い出の写真を並べた映像を流したり、ホテルの高層階から見えるパノラマ映像を映し出すことも出来る。270度に展開される映像は圧巻。この演出は披露宴参列者も、初め見た瞬間息を飲むような感動をすることでしょう。圧巻です。



次に案内されたのはチャペル。こちらも入り口から入った瞬間に、その良さを一瞬で実感出来ます。まず、広い。空間の使い方が贅沢。正面の一段高くなった場所は漆黒になっていて、そこから水が流れている。そして各種LEDが上部に配置されていて、その時は深い青色の光が上から注いでいて、とても神秘的な空間を作り上げていました。また、空間の使い方が贅沢なため、とても音が響きやすいホールになっており、管楽器のオーケストラと共に賛美歌を歌えば、素晴らしい音に包まれるのは容易に想像出来る状態でした。神父さんが話をするときは、静かな空間に水の流れる音が溶け込んでいき、とても厳粛で清らかな感じが全体に漂うことでしょう。花嫁にとって最高のチャペルがあるとすれば、まさにここ!といった空間です。



バージンロードも広く、中央に立って両腕を思いっきり広げても左右の座席に全然届かない幅を持っています。座席も大きいながら4人がけとなっており、また、前後のスペースもとても余裕があって狭さを感じさせません。背もたれがない座席となっているため、座る人々の間に隙間が生じるため、空間がより広く感じることでしょう。しかも、4人がけの座席にも関わらず、チャペルには90人から立ち見を入れれば100人程度入る広さとなっております。それ故、奥行きがとても贅沢にとられていることが分かると思います。これはつまり、バージンロードの長さもとても長いってことです。

さて、そんな素晴らしい式場、披露宴会場を見学した後はウェディングの説明となりました。マンダリンオリエンタルでは、とても丁寧に説明して頂けるので、比較的長い時間をもって予定をとると良いと思います。個人的に、説明をしっかりやって貰えるのは好印象です。
説明の出だしは他のホテルと同じようにホテルの歴史から。ウェディングサロンのある三井ビル本館が重要文化財指定となっていることもここで知りました。結婚式は自分達が何をしたいかだけではなく、参加して下さるお客様全員に対するおもてなしも大事といったことから、全体的に満足度を得られるプランを築き上げて欲しいといった説明を受けます。まあ、参列者の人にとても良かったと言ってもらえる結婚式を目指すのは大事です。マンダリンオリエンタルのホスピタリティがあれば、この辺も問題は無いかと。

他にもマンダリンオリエンタルならではの利点を上げるとすれば、場所が東京駅からほぼ近い日本橋にあるということ。東京駅八重洲口からタクシーで1メータなので、とても便利。なおかつ三越本店となりという分かりやすさに加えて、地下鉄三越前と直結。雨の日でも濡れずに済みます。
また、チャペル、披露宴会場、控え室などがすべて同じフロアーにあるため、エレベーターによる縦の移動が発生しないようになっています。なので、とてもスムーズ。また、控え室も広々とした個室が新郎新婦へ1室ずつ与えられ、しかも朝の早い段階から夜の21時くらいまで部屋が貸し切りとなっているので、何かと荷物などを預けておくのに便利。当日も快適に準備出来ることでしょう。

さて、気になるお値段の方ですが、80名程度で約455万円です。式、披露宴、衣装1組、花、写真、司会者、ケーキ、引き出物と一通り必要なものは入った値段です。お色直しを入れると40万円プラスと考えて500万円。宴会場の説明で上げた270度の映像投影演出はオプションとなるので25万円+映像制作料金(確か18万円程度)がかかるそうです。なので、550万円程度を見積もっておけば大体カバーされるのではないかと推測しています。

80名程度で、特別な演出などを入れずに衣装2組で結婚式にかかる料金を比較すると

ペニンシュラ:565万円
リッツカールトン:527万円
マンダリンオリエンタル:497万円

程度になるかと思います。ウェディングの説明を受けた雰囲気だとペニンシュラとマンダリンオリエンタルは、当初の見積もりよりも、その後の打合せをしていくとさらに追加料金が発生するような雰囲気でした。「それはオプションになるので、、、」といった言葉が出やすいかな。リッツカールトンは何でもコミコミで料金を始めから出してしまうスタイルが好きなのか、後から質問しても特に追加料金は発生しないで「やりましょう。」といった感じです。

もし、チャペル式ウェディングを考えているなら、率直な意見として新々御三家ホテルの中では、マンダリンオリエンタルが最有力候補です。マンダリンのチャペルを見た後では、リッツやペニンシュラのチャペルはイマイチに感じることでしょう。神前式が行なえるのは今のところペニンシュラだけですので、そちらもありだと思います。もしくは、神前式だけ分けるとか。かなり大変な日になることとは思いますが。

なお、渡された資料の豪華さでは

1、マンダリンオリエンタル
2、ペニンシュラ
3、リッツカールトン

という順番でした。マンダリンオリエンタルはウェディングだけではなく、各スイートルームの写真や間取りの説明、スパなどの施設の説明も入った資料が同封されていて、とても素晴らしいです。(資料を入れてもらった手提げの紙袋はリッツカールトンが一番高級感溢れるのですが。)
係の人の対応ではリッツカールトンとマンダリンオリエンタルの方が、流石にオープンしてから日も経っているので素晴らしい状態でした。ペニンシュラは9月にオープンしたばかりですので、少し甘さを感じることもあります。話が終わって帰る時に、ウェディングの資料を手提げ付きの紙袋に入れてくれなかったのはペニンシュラだけでした。紙がかさばって持ち帰るのに不便なことくらい察して欲しいものです。

ウェディングの空き状況についてですが、リッツカールトンは1年以上先の予定も既に埋まっているところがチラホラとある模様です。マンダリンオリエンタルとペニンシュラは、確認した時には1年以上先の予定は空いている場合が殆どでした。リッツカールトンでウェディングを考えている人は、早めに行動しても遅過ぎることはなさそうです。

とまあ、新々御三家ホテルでのウェディング比較でした。

参考:
ペニンシュラのウェディング記事
リッツカールトンのウェディング記事



リッツ・カールトンが大切にする サービスを超える瞬間



リッツ・カールトン20の秘密―一枚のカード(クレド)に込められた成功の法則

3 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

式場選びの参考に興味深く拝見しました。2年前のデータだからか、詰めの甘い見積りなのか、新々御三家費用が大分リアリティの無い数値(安すぎ)なのが気になりますが、下見に行くまでの勉強になりました。

dkc さんのコメント...

あくまで最初の見積もりですから、安く見えると思います。通常、どこの結婚式場でも結局オプションやドレス等に悩みに悩み、最初の見積もりから2割増程度にはなるものなので。

例えば自分の場合、新々御三家のうちリッツ・カールトンで結婚披露宴をしましたが、ウェディングドレスが妙に高かったというオチが待っていたりしました。

普通の結婚式の場合、ウェディングドレスは10万円程度の予算だと思うのですが、リッツ・カールトンの場合は35万円くらいのものが多かったりします。なので2着使うと70万円とか行きますが。そういうのって最初の見積もりにはあまり入っていない(10万円とか書かれていた)ので、ぱっと見、安かったりします。

まあ、どこの式場も最初の見積もりから色々オプションを付けて行って最終的に2割増以上になるのが普通なので、500万円の初期見積もりだったら、600万超は見ておくのが無難です。

実際のところ、自分がリッツ・カールトンで結婚披露宴を行った時の最終料金は、やはり最初の見積もりよりも2割増ちょっと程度に膨らみました。

ご参考までに。

川島 さんのコメント...

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