2008年2月14日木曜日

成功する人と失敗する人との違い

同じ会社に勤めて、同じ会社で教育を受けて、同じ会社の製品を売りに行く営業の人々がいます。この人々に与えられた条件は同じものです。しかし、ある人は物凄い売上を出し、ある人は全然売れません。ある調査によれば、売上が最低の人の収入と最高の人の収入との間には、実に42倍もの開きがあるそうです。ですが、これは同じ条件下に置いて行われた話なのです。

この成功と失敗の違いこそ、研究し、特定し、認識し、自分へと取り入れる要素となります。もちろん結果を出したくないならこんなことをやることはないですが、結果を出したくない人は会社も給料を払いたくない存在ですので、転職をした方がお互いのためだと思えます。

では、成功をもたらす違いとはなんでしょう?業種業種に応じて様々な要素がありますので、これだ!というのは示せませんが、ある種の共通している性格のようなものはあります。それは、

常に前向きであること
健康であること
決断をしているということ


です。


常に前向き

成功する人は前向きに考えます。失敗したらどうしよう?とか考えません。逆に上手く行ったらどうしよう?と考えます。

カーレースの世界では運転手と言うのは進む方向に集中するそうです。アクシデントに見舞われてタイヤがスピンし、車がコントロールを失った時には、当然行きたくない方向に目が行ってしまいます。壁に激突したくない、と思っている人は、壁に向かって行ってしまうわけです。ところがプロのドライバーは、こうしたコントロールを失っている中で、自分が目指したい方向に向かって常に集中しています。ぶつかりたくない壁に気持ちを向けることはありえないわけです。

成功する人が常に前向きでいるのは、成功に集中しているからです。自分は成功する。自分がやっているこのことが成功したらどうしよう?あれも出来るし、これも出来るようになるぞ。これは凄い!楽しいことになりそうだ!頑張ろう。という意識が働いています。そして成功に集中が向かっているので、行動や思考が成功に自動的に向かって行きます。

では、失敗する人はどうでしょうか?失敗する人は、上手く行かなかったらどうしよう?怒られるし、収入も減るし、惨めな気分になるだろうな。そんなのは嫌だな、嫌だな、嫌だな、ああどうしよう、、、と気持ちの集中する先がどんどん失敗へ向かって行きます。そうすると、当然失敗に向かって物事が進んで行きます。失敗を考えているのですから、失敗するわけです。

無意味に前向きなのは問題認識を阻害するので問題ですが、行動をする際は成功したらどうしよう?とワクワクしている方が良い結果を生み出します。暗い顔をしている人よりも、明るい顔をしている人と楽しく仕事をしたいと多くの人が望んでいるので、常に明るい考えの人には周りの協力もやって来て、どんどん物事が良い方功へと運んで行きます。


とにかく健康

成功している人はエネルギーに溢れ、とにかく動き回ることが出来ます。話す言葉にも力が溢れ、説得力があり、それは魅力的に聞こえます。魅力的な人の話には、人の心を動かす力があります。事業を成功させるのも、売上を伸ばすのも、みんな他の人の心を動かしてこそ起こる結果です。この土台となるのが健康です。顔色が悪く、常に病気しがちで、話す言葉にも生気がない人で成功している人はいませんし、そんな人と付き合いたい人もいないでしょう。

では、健康とはなんでしょうか?
病気にならないことが健康なのではありません。健康とは自分が望んでいる体の状態のことです。毎日フルマラソンを走れるほど体力があり、常に疲れ知らずで活動出来る!と決めたのなら、それがあなたの健康となります。自分の今の体の問題点を認識し、そこから何を改善し、どんな理想の姿を思い描けるか?その理想こそがあなたの健康となります。

このような健康を得ていると、自分自身に対して強い自信を持つことが出来ます。そして、自分に強い自信をもっている人は、そこから生み出される考え方や行動にも自信が溢れます。

例えば、食べ過ぎ飲み過ぎで気持ちが悪く、胃腸もイライラしている状態ではまともに思考活動を行うことは困難でしょう。そして、そんな状態でマラソンを走れるわけはないですし、仕事にも身は入りません。運動をして体力をつけたくとも、その体から生み出される怠け癖の思考によって、その行動を起こす気力を奪われます。なので、自分を変えたくても変えられないのです。そして、運動しようと思ったのに出来なかった、、、といった気持ちに繋がり、それが日々重ねられて行くことによって自信の喪失に繋がります。この状態は例え病気になっていなくとも不健康であると言えます。

思考は体の状態に左右されます。体の管理をしっかり行っていない人にはまともな思考が宿ることがなく、まともな思考が出来ないのなら、まともな結果が生み出されません。まともな結果も生み出せないのに、成功をてにするとはおこがましい話です。

世界中の成功者が毎朝定期的に運動しています。多くの成功者がこうした習慣に身を置いていることから考えても、健康の重要さが分かります。成功者たちは人よりも多く働き、より多くを成し遂げるために成功を掴んでいるのです。一週間に40時間働くのは平均的な人々です。成功者の労働時間は平均60時間となっております。しかも、その60時間に対して100%の集中をしております。平均的な人々は40時間のうち50%を仕事以外のことに費やしています。同僚と世間話をしたり、ネットを眺めたり、雑誌を読んだり、コーヒータイムを取ったり。実質働いているのは20時間程度かそれ以下だったりします。働かないのに成功出来るわけないですね。集中して自分の望む結果の為に働くためにも、健康である必要があるのです。


決断をしている

虫眼鏡を使えば太陽の光を集めて火をつけることが出来ます。しかし、普通に日光に曝していても紙が燃えたりはしません。同じ量の光でも、一点に集中させるのとさせないのでは、熱量に大きな違いがうまれます。決断をするということはこれに似ています。いくつかの気持ちを一点に集めるようなものです。

何かをやり始めるとき、とりあえずやってみようという人がいます。しかし、とりあえずという考えは集中がありません。ちょっとやってみて、ダメだったら諦めようという姿勢となっております。成功する人は「何が何でも成功させよう。」という決断の基に行動します。失敗すると言う状態を拒絶する態度で挑んでいるわけです。

とりあえずの気持ちを持っている人が行動しても、何かが上手く行かないとすぐにやめてしまいます。そして、もっと簡単な方法がないかと別の手段に浮気してしまうわけです。別の手段で試してみるのですが、これも別の問題に行き当たり、ここで諦めてしまいます。そしてまた別の手段、別の手段と浮気を繰り返し、何一つ身が入らないまま時間だけが無駄に過ぎて行きます。

成功する人はやってやる!という気持ちの基に行動を起こします。失敗する人と同じように問題にぶち当たりますが、そこで諦めることはせずに突き進みます。この方法で、この手段で成功する!と決めたのなら、必ずやってやるという考えの元、成功に集中します。また、行動に対する心構えが違います。考えられる問題点やその解決方法などを事前にある程度リサーチします。計画を立て行動に望むわけです。といっても、多くの事業計画と言うのは実際に実行してみると3週間程度でボロが出るそうです。ここで成功者は計画を見直し、解決方法を模索します。とりあえずの気持ちの人よりも想定されるありとあらゆる可能性を事前調査してから始めているので、それだけ対応も柔軟に出来るようになっております。そして新たな方針を作り、試し、問題に当たり、見直しをし、また試し、また問題に当たりというのを繰り返し、その繰り返しの度に、成功者の思考回路にはより良い考え方が築き上げられていく状態となります。

問題の壁と言うのは必ずぶち当たる存在となっていますが、成功に対して集中している人にはそれに対抗出来るだけの力がやどります。とりあえず、、、という浮ついた気持ちでは、壁に穴をあける力は出せません。

決断と言うのは「決めて、断ち切る」という言葉で出来ています。成功すると決めたのなら、失敗する要素を、考え方を、すべて断ち切るのです。あらゆる上手く行かない要素を排除するからこそ、残った成功だけがやって来るのです。

何か自分が良いなと思ったことでも、中途半端な気持ちで望むのが一番立ちが悪く、失敗を約束された行動だと言えます。本当に望むものを明確にし、それを手に入れると言う強い決断をするからこそ、集中された力強い行動がうまれます。適当な気持ちで物事にあたることは、失敗を恐れているが故に生れる甘えた行動ですが、その気持ちは挫折や敗北感こそ連れてくることはあれ、成功にめぐり合うことはありません。

やるぞ!と決めたらやれるまでやることです。決断があれば、迷いも断ち切ることが出来、自分の周りにある誘惑などにも目をくれることはなくなります。自分を成功へと導くものにしか目が入らなくなり、儲け話や上手い誘い文句にも耳を貸さなくなるのです。そして、それらの悩みから開放されることによって、貴重な時間も増え、より多くのことに集中出来るようになるのです。そして力強い集中が成功への扉を開き、そこからさらにより多くの成功へと繋げることが可能になります。

自分が強く望むことに対しては、躊躇することなく強い決断をしましょう。


決断し、健康を手に入れ、常に前向きに前進し続けることこそ、成功者に共通する要素となっています。ならば、その要素を手に入れることこそ、成功への近道ではないでしょうか。

0 件のコメント: