2008年2月26日火曜日

未来の労働力に対して危機感を持ってみたい

HONDAのASIMOがレストランでコーヒーをお客さんへ持っていくCMがあるが、あれが実現する日が来るのかと思うとぞっとする。ロボットが人間の代わりに働けるのであるなら、単純にファミレスやファーストフードで働いている今の従業員はいらないということになる。そうすると、それだけ多くの人が失業することになる。一部のメニューなんて作るのが自動化されてそうなので、調理する人もいらないことになりそうだ。このロボットを作るための人材が必要じゃないか?と思うのですが、それもロボットになりそうですね。初期の頃は中国やベトナムの工場で作られることになりそうですが。労働賃金が安いので。

また、外国人労働者を国内へ輸入してくる動きもある。フィリピンから大量に看護士を日本へ派遣してくる動きもありますし、言葉の壁という問題が少しはあるでしょうが、意外と利用者の評判は悪くないものとなっているようです。

アメリカではインドで心臓バイパス手術を受けることを条件に、医療保険の掛金が大幅に安くなる保険の補償プランもあるそうです。これはアメリカで5万ドルする手術が、インドでは5千ドルで受けれるからであり、またインドの医者の技術は非常に優秀で、とても高い手術の成功率を誇っているためだそうです。そうなると、病気になった人は国内で高いお金をかけるよりも、海外でお金を使うようになります。遠隔手術の技術も発達していることから、一部の優秀な人の元へ医療サービスの需要が集中し、残りの人々には悲惨な状態となるかもしれません。

インターネットのサービスも、昔は難しかったことが年々簡単になって行き、また数多くいた企業も駆逐されるか合併され、一握りの優秀な会社だけとなりました。例えばオンラインで買い物をする時にはAmazonを使えば殆どの物が手に入りますし、あまり他のサービスを使おうとは思いません。検索をするにしても昔はAltaVistaやInfoseek、Excite、Lycos、Yahooなど様々な検索エンジンがありましたが、今ではGoogle、Yahoo、MSNくらいしかありませんし、殆どはGoogleとYahooによって牛耳られています。また、これらの優秀な企業によって優れたサービスが無料で提供されてくると、いままでソフトウェアとして販売してお金を稼いでいた企業は、競争に耐えられなくなり、倒産を余儀なくされます。

世界中の人材がネットワークの発達により繋がってしまうことで、既存のビジネスモデルは役に立たないものへと急速に進化して行く時代になっていると思います。このような変化の激しい時には、常に学び続け、自分が周りから必要とされる技術や商品、サービスなどを提供できる状態に保ち続ける必要があるのでしょう。もしくは、早い段階で資本を確保し、今後伸びて行く事業へ投資して儲けるかです。

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