2008年2月4日月曜日

海外ではホテルが自分の都合で契約を破棄することが多々ある

海外のホテルではお金がものを言うので、顧客がいくら予約を入れていても、ホテル側の都合でキャンセルにされるなんてことが多々あると「世界最高のホテル プラザでの10年間」には書いてあります。それを踏まえて、

日経ネットの記事より
日教組、教研集会全体集会を中止

 日教組は1日、今月2日から開く教育研究全国集会の全体集会を中止すると発表した。会場に予定していたグランドプリンスホテル新高輪(東京・港)の使用契約をプリンスホテル側に一方的に解除され、開催のメドが立たなくなったため。1951年に始まった教研集会の歴史で全体集会が中止に追い込まれたのは初めて。

 会場を巡っては、日教組の申し立てに基づき、東京地裁が今年1月、会場使用を認める仮処分を決定し、ホテルが東京高裁に対して行った抗告も棄却されている。集会の自由などを巡る論議を呼びそうだ。

 日教組は昨年3月、使用を申し込み、5月に契約が成立。7月に会場費の半額を支払ったが、11月にホテル側に契約解除を通知された。ホテル側は抗告棄却後も「他の客や周辺への騒音を考えると会場を貸すことはできない」として使用を認めない姿勢を崩さなかったため、日教組は会場使用を断念。参加者が 2000人を超すため、代替会場の確保も難しいと判断した。(01日 20:01)
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ネット上でこちらのニュースが話題になっていて、ホテル側が契約が成立しているにもかかわらず、ホテルの都合で契約を解約してしまうのはおかしいという議論が展開されている。とはいえ、海外のホテルの場合はこんなことザラ。特に一流ホテルなどでも、日本の企業が大規模な集会を開こうと思って予約を入れていたのに、後になって準備出来なくなりましたとホテル側から断られることもある。

大抵、裏で動いているのはより巨大な利益。オイルマネーを持ったアラブ地方の王族が1週間で1億とか10億とかいうお金を落としてくれるのに、数千万円の民間企業との宴会の契約を守る必要は、利益を上げなければ意味が無いホテル業では、当然無い。ホテルの建物自体を持たず、運営ノウハウだけで存在しているホテルブランドもあり、それらのブランドは売り上げの数%を貰う代わりに、ホテルの建物や設備を使い、そこで上がった利益をオーナーに還元している。既に一部がコンドミニアムとなってしまった伝説のプラザホテルでも同様のことが行われていたのだから、国内ホテルなんてまだ顧客との契約をかなり良く守っている方だと思う。

このニュースの中で、ホテル側の契約解約がおかしいと言う話も一理あるが、集会で得られる利益をとらずに余計なトラブルを避ける決定をしたなら、利益よりも守りたい別のものがあったってことでしょうね。それに文句をいってもしょうがないと思うし、海外のホテルだったらそれこそ金を多く出す方が優先されるのだから、先に申し込んだとかいう事実も無意味なものになって、余計にイライラさせられます。

ホテルにしてみれば、毎回数億円くれるお客様と、たまにしか使わない数千万円のお客様だったら、前者を優先するわけですし、自分が得たい結果があるなら、それに応じた手を尽くすべきだとは思っております。ホテル側に迷惑になりそうな客なんて、お金出しても来て欲しくはないですし、トラブルメーカーな人はブラックリストに載せられ、ホテルのネットワークで共有されているくらいですから尚更です。


世界最高のホテル プラザでの10年間

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