2007年12月4日火曜日

保険業界の問題

本日のガイアの夜明けは保険特集。
不払い問題が910億円にも上る日本の腐った保険業界の話。

民営業者へと移行し、資産110兆円を誇る世界最大の保険会社となるかんぽ生命。民間並みに営業努力をしようと頑張るみたいだけど、戸惑う人も多い。まあ、公務員から民間は厳しいものがあるかと。そして、しょせん簡保は法で縛られた保障内容を提供している、あくまでも保障内容が少ない簡易保険。貯蓄がメインになっているため、お客様のいざって時の保障に応えにくい商品となっている。実際、簡保に加入をしていた母が入院をしたという女性からも「民間の保険会社だったらもっとたくさん保障出たわよ!」と突っ込まれる始末。だって、それ、簡保だから。バブル期ならいざしらず、今の簡保に入るべき商品など存在しない。むしろ入っている人はお金の計算が出来ない馬鹿だと思う。
ただ、同じ民間になったので、いずれは保障の大きい民間と同じ保険が売れるようになるだろう。だけど、人数を抱え過ぎた企業体質じゃ、人件費がボトルネックになって会社的には魅力を感じません。利益を出せなくなってお客様の保険金に手を出さないことを願います。

変わって生保業界。日本生命は不払い問題の影響のため、営業はそこそこに契約内容を見直すために全国の顧客に商品内容を説明中。一ヶ月の間に一件もとれない人もいる。実際、日本生命の売上率は20%以上もダウンした。勘の良い人なら気づくと思いますが、生命保険会社の売上が減っても、社員の給与は払わないといけないわけですね。で、不払い問題が起きて新規契約が伸び悩むと、会社としての利益はどんどん圧迫されます。バブルが弾けて投資で損失が発生し、その利益欲しさに不払いを起こしたわけですが、今度は不払い問題で信用を失って利益を失い、その埋め合わせにまた不払いを起こしそうな勢いを感じます。

保険ってのは多くの人からお金を集め、その一部を運用し利益を出し、それで儲ける仕組みが殆どです。利益が出れば加入者も保険会社も両方も受かりますが、日本ではバブルが弾けたツケを保険会社が払うのではなく、加入者に払わせたようです。日本の国自体も年金問題で似たようなことをしようとしていますし、この国はホント終わっていますね。自分達の利益が最優先なわけですから。

ちなみにサブプライム問題で、アリコでお馴染みのAIGは2000億円以上の損失を出しております。はあ、そのお金って、保険の加入者のじゃ?って思いません?正気の沙汰じゃないですよね。

ガイアの夜明けでは5億円を売上げる簡保の全国トップ営業マンや、5億円という補償額最高の保険を売る凄腕生保レディが登場します。が、その努力は評価されてしかるべきですが、ブランド物に身を包みキラキラしているのを見ると、それも結局加入者のお金でしょ?ふざけんな!と思う人も多いのではないでしょうか?

まあ、そんなわけで、お金の知識が無い人は保険には加入しないことを勧めます。どうしても保障が必要なら、国民共済とか県民共済とか入っていればいいんじゃないでしょうか?(良い保険を説明するのは骨が折れるので、この場では書けません。)そして、しっかりとお金は貯めて、自分でそのお金を投資して下さい。保険に入るよりも遥かに充実した人生がおくれることでしょう。

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