2007年4月6日金曜日

デキる部下は定時で帰る

[生産性倍増のために]
多くの社会人にとって一番の悩みどころとなる問題の一つに、時間が足りないということがあります。ところが、ビジネスコンサルティングの会社が調査したところによれば、実に就業時間の50%以上が無駄な時間として使われています。つまり、朝会社に来て、珈琲を飲み、同僚とおしゃべりをし、メールをチェックし、予定表を見て、何か始めなきゃと思いながら、ネットでニュースをチェックし、そうこうしているうちにお昼になり、昼休みを100%娯楽に使い、オフィスに戻ってから同僚とおしゃべりした後、ちょっと仕事をして、定時になったら帰るか、仕事が終わっていない場合は残業をして帰るといった具合です。

上記の行動を見た場合、あなたがその会社の社長だったらきっとこう思っていることでしょう『馬鹿か!?こんな給料泥棒に払うお金はないぞ!』と。ですが、実際そういうものです。

あなたがもし朝オフィスにやって来た瞬間から、プライオリタイズ(優先順位付け)された仕事を一つ一つ順番に集中して行えば、実に多くの時間の節約になり、また生産性は格段に向上します。巷で「デキる上司は定時に帰る」という本が本屋のビジネス書棚にならんでいますが、仕事ができる人というのは最初に電話やメールを一切見ずにその日の優先順位付けを誰にも邪魔されない空間で行い、それを紙に書き出して、一気にやり終えてしまうという手順を踏んでいます。そして、同じ作業に集中して何度も取り組むという行動は、そのスピードを飛躍的にUPさせるのに最高のやり方です。単純なたとえですが、毎日キャベツの千切りを作っている人と、たまにしかキャベツの千切りを作らない人、作業が早いのはどちらでしょう?前者はTVを見ながらでも恐ろしい速度で作業を完了させることが可能です。あなたの仕事がキャベツの千切りを作ることでないことだけは確かだと思いますが、ようは自分の仕事の大部分を一回に集中してやることは飛躍的な効率化を図れるということです。

試しに次のことを実行してみて下さい。本日の夜、明日やるべき作業をすべて紙に書き出し、もしその中からたった一つしかやることが出来なかったら、どれが一番自分の人生に重要な役割を果たすか選び出します。そしてその脇にAとマークします。同じように、その次に重要なタスクにBとマークして行きます。その日にやらなくても問題ないようなタスクにはC-1、C-2、、、としていくと良いでしょう。そして明日の朝、目覚めたとき、その紙を見て一日を開始するのです。その作業効率に驚くことでしょう。

こんな簡単な方法で人間の脳は飛躍的な生産性を発揮するようになります。

さて、こんな話を読むと「そんなことは知ってるよ。」「そんなのみんなやってるよ」といって相手にしない人がいます。本当にそうでしょうか?では、あなたが昨日の夜に作った今日のタスクリストを見せて下さいといわれた時に、そのメモをすぐに出せますか?頭で分かっている、知っている、というのは下らないことです。それは、素晴らしい料理のレシプを知っていても実際には作れないといった様な馬鹿げた話ですし、素晴らしいマジックの種を知っていても、あなたがそれを演じることが出来ず、多くの観客を魅了させることが出来ないとしたら、単なるクソです。

行動し、体得し、人に伝え、すべての人々の能力を向上させ、社会を豊かにして行く、これこそが人生の醍醐味です。


デキる上司は定時に帰る

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