AppleのCEOであるSteve Jobs氏のプレゼンテーションは、最高のプレゼンテーションの一つではないでしょうか?彼のプレゼンテーションの魅力の要素を、冷静に分析した記事があります。その記事を日本語訳にしてあるブログはこちら。
この記事の中で、筆者のCarl HoweさんはJobs氏の現実歪曲空間とも呼べる、非常に説得力の高いプレゼンを作り出しているスキルを、以下のように分析しています。
・練習
スムーズなプレゼンテーションは、度重なる練習の賜物です。
・等身大の自分
決して自分を過度に大きく見せたりおもしろおかしくしようとせずに、等身大で正直に、感情を込めるべきところは素直に込めて話します。
・効果的な視覚効果
Simple is Best. 無駄に派手な文字や画像を使わず、話のポイントとなるキーワードのみを大きく表示させたスライドや、大事な話に観客を集中させたい時はプロジェクターは何も映さないといった使い方をします。
・焦点を絞る
商品の特徴を際立たせるために、その商品が解決出来る問題点を分かりやすく提示します。
・三度繰り返す
ソリューションのポイントを3度繰り返します。これにより何が重要かを良く理解出来ます。
・当意即妙の話
プレゼンテーションの最中に予期せぬアクシデントが起きても、慌てず間をつなぐエピソードを話、場を繋ぎます。
・沈黙の間合い
話した内容が観客の心へと響くのに沈黙の間を取り入れます。焦って話す必要はありませんし、沈黙が悪いわけでもありません。
・特徴を比較する
他の競合製品との特徴を比較することでUSP(Unique Selling Point:その商品独特の売れる魅力)を提示します。
実はこれらの方法は、優秀なセールスパーソンが使っているスキルと大差ありません。USPの提示や、顧客の抱える問題点をとても明確にした後で、それを解決させるためには何が必要かを何度も要点にまとめて語り、ソリューションとなる製品やサービスを提示した後、再度解決に必要なポイントを顧客へリマインドし、それを導入した場合のメリットと、導入しなかった場合のデメリットについて顧客へ聞くといった、人間の心理へ非常に効果的に働きかける流れの中に組み立てられているといえます。しかも、スーパーセールスパーソンですら顧客へアプローチする前には何度も鏡の前で練習するといいますから、やはりありとあらゆる天才性も努力の賜物なのだと思います。
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