2007年4月23日月曜日

保険に入るより貯蓄しましょう

保険に入るより貯蓄しましょう(日経ビジネスオンラインの記事より)

保険に加入している方はたくさんいるにもかかわらず、仕組みや限界を理解している方はほとんどいません。筆者のところに相談にお見えになる方に、加入している保険内容を図解してご説明しますと、一様に「保障内容を全く知らなかった」とか「漠然としか理解していなかった」とおっしゃいます。

気づかなければ、長期間にわたって結構な金額を払い込んでしまうのです。そして、イザという時に給付金などを請求しようとすると、支払い対象外で「こんなハズじゃなかった…」となることも多々あります。


保険は全世界で100兆円規模のマーケット。そのうち6割である60兆円が日本の市場と言われています。何故かと言えば国民の9割以上が何らかの生命保険に加入している上、世界一掛金が高いからです。とは言え、平均寿命も世界最高の健康長寿国家の国民が、何故世界一高い掛金を支払っているのでしょうか?答えは簡単。保険会社によって消費者が食い物にされているからです。

投資と同じで、一般の人々は知識の無いものに関しては専門家と思える人にまかせっぱなしです。保険は必要だと感じていても、その仕組みが難しいものであるという思い込みのとらわれ、ついつい保険のセールスの言いなりにまかせっぱなしに。しかし、そこに落とし穴があります。何故ならそのセールスの給料はどこから出ているのかを考えれば、あなたのことを考える商品よりも、会社の利益に貢献、ひいては自分達の給料が増える商品をついつい売りたくなるという心理的な誘惑に陥りやすいからです。
昨今の銀行が手数料の高い金融商品を退職金を抱える団塊の世代に売りつけようとするのと似ています。知らずにいわれるがままに「はいはい」と判子を押すことほど危険なことはありません。

どこぞのTVコマーシャルを見て「入院日額1万円で、なんとこのお値段!」という謳い文句に『あら、安い!』などと思い加入するとさあ大変。1入院あたり最大60日保障で、60日を超えた入院には1円たりとも保険金が下りないことに愕然とします。『でも、それなら60日の前に一回退院して、再入院すれば良いじゃない?』って、それ出ませんよ、保険金。同じ病気で入院する場合には、間に180日(保険会社によって変わりますが、通常180日が多いです)の不填補期間が生じます。これは、この日数を経過した後でないと保険金の支払いが行われない期間のことです。なので、1入院あたり60日、通算1000日保障の保険なんて、貯金が100万円程度あれば入る意味の無いクソ保険です。何故なら、それだけの貯金があるなら保険で賄う必要が無い上に、毎月の掛金が馬鹿にならないからです。それを貯蓄に回した方が賢明と言えるでしょう。商品の選択には十分に注意しましょう。

そして、あまり知られていないことですが、保険は掛金を合算していくと一人当たり1,000万円以上の買い物になります。夫婦なら数千万円です。こんな大金を無駄にしないためにも、慎重な選択をし、自分の人生にあった保障をきちんと選ぶために勉強をしっかりと行いましょう。他の誰でもない自分自身の貴重なお金なのですから☆

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